The flood of words 23th February
生きづらかった。
今まで生きづらいなという事を薄々感じてはいたけど表現しても分かってもらえないかなという思いがあった。
他人の表面的話にはついていけないし、友達の間でも実のない話には面白くなくて会話に入れないって思ってしまうことの方が多かった。小学生の時からそうだった気がする。友達がなぜ昨日のテレビ番組の話をして(お笑いとか特に)面白いのかが分からなかった。今でもそうで、話しても話してもこの人とは表面的な会話しかできないんだな、私がおかしいのか?って思うことがいっぱいあった。従姉妹とも、姉とも、母とも、父とも、多分祖母とも、どこかモヤモヤしたまま会話してた。話していても平行線な感じ。絶対に交わらない会話。なんでみんな日常のどうでもいいことに囚われているんだろう、と思って、なんでみんな自分が関係もしない出来事の事ばかりこだわっているんだろう?と思ってた。
どうしたら私が興味を持つことを話せる人と出会えるのかが分からなくて、言語化できないモヤモヤ状態のまま、海外でそういう人に会った。多分海外在住の人は苦労した分面白い話が聞けたからだと思う。
海外に行けばそういう人に出会える!と思った。(今まで出会えてきた人たちがたまたまそういう方たちだっただけ)
→そんなことなかった。勝手に海外の人は人生に対する造詣が深いと思っていた節があったみたい。(色々失礼)
本当に人によるんだな、と思う。海外でも私がしたいような実のある会話をしない人もいっぱいいて、
それとは逆に、あ、この人とはどこか会話が通じる、分かりあえるかもしれないって一瞬の感覚で気づく出会いもあった。
それで勝手に苦しくなっていた。
私はいつも勝手に苦しんで考えすぎてしまうことが多々ある。
この人怒らせちゃったかな、とかこの人にはどう言ったらいいかとか、傷つけてしまうかな、とか言う前も言ってしまった後もすごく考えてしまうし後悔もいっぱいする。それを気にせずにうっかりポロっと言ってしまうこともあるけど、、気持ち悪いよ!と言われても考えてしまう。特に初対面の人とか、妙に気を使わなければいけないと感じてしまう人とか、自分が好きになってほしい人とか好意を失いたくない人に。
そして、自分の意見を押し付けてくる人にはものすごく抵抗を感じる。自分の主張を言いたいだけの人にはものすごく疲れる。特に弱ってる時。
「あー、分かった分かった分かった….ハイハイハイハイ、そう思ってるんだね分かるよ。すっごくよく分かるよ!でも、い、今の話聞いて胃もたれしそうだから寝るね!」
ってなる。
受け止めるので精一杯になる。多分相手からしたら大した重要度じゃない意見とか発言でも、私からしたら発言を聞いた時点で10kgの米袋4つぐらい首に乗ってる感じ。(発言者による)
英語で喋る時に考えるな、って言われるんだけど、そこにどうしても引っ掛かってしまっている。
どうしてそんなに早口で喋れるの?
って喋れる子に聞いたら「己の性格だ。母国語が早い人は早い。」と言っていて妙に納得してしまった。
それでも英語を話す時には瞬発力が必要とされる。日本語で表面的な会話をするのすらごく最近心の抵抗なくできるようになったぐらいだから、なかなか身に付けるのが難しい所。
ホームステイしてるお家の息子の誕生日会は地獄だった。
瞬発力ないのに、ベラベラ高速で喋ってる英語(止まる様子などない)10人の会話の中に入るなんて不可能。。言葉の洪水に溺れるとはまさにこのこと。スロースピーカーとスローな思考では会話に全く追いつけずに、聞くだけで精一杯。舌が喉の奥に引っ込んだ。喋りたくても喋れない。無気力。。。ひたすらに口角をあげるしかなく。周りの人たちが私に気を遣ってくれてるのもすごく分かったからその分それに反応できない自分にものすごく怒りを感じたし、とても悲しかった。
“皆がただただ話したくて、競うように次々発言し合うこともあるでしょう。この場合、HSPが議論に加わるのはほぼ不可能です。なぜならスローペースすぎてそのチャンス がつかめず、また礼儀正しすぎて会話に割って入れないからです。” (イルセ・サン. 鈍感な世界に生きる 敏感な人たち (Kindle の位置No.1387-1389). 株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン. Kindle 版. )
ものすごく言い訳がましいけど、本当にこういう状態だった。
自分の部屋に戻って、なんで自分はこんなんなんだ…なんで喋れないんだ…って苦しくて自分を責めたし後悔どころじゃなかった。自分が違う人間であることが苦しかった。あの時間もそのあとの時間も辛かった。精神的に落ち着かなくなると2、3日とか下手したら一週間そのことしか考えられなくなる。悲しみと不安でいっぱいになって英語にも全然集中できるような精神状態ではなかった。
Higly Sensitive Person (とても敏感な人間)。外交的で社交的で大人数が好きではなく、内省的な一人の時間や少人数での深い会話を好む性質らしい。沢山の人と交流すると心のハードディスクがすぐいっぱいになり疲れてしまうのだ。そのぶん共感能力は人一倍強いらしい。そしてその分不安や思い詰めることが増えるらしい。また、人からの言葉を真面目に受け止めてしまうからショックが大きかったり圧倒されてしまうらしい。この本読めて本当に良かった。今までの自分の「私は他の人と違っておかしい」という苦しみが昇華された。不安と恐怖の80%くらいが消滅した気がする。なんで人に恐怖感を抱くのかがよく分かったし、対処できるよねって思える。こんな性格レッテルを貼るべきでもないと思うし、人間変化してるから一時的なもので時期と体調によって突出するものもあるから一概には言えないだろうけれども。
どこか喋る人を選んで生きている。友達のことは本当に好きだから、そんなに選択的になることに意味はないし喋ることも好きだけどバカみたいな話も。でも本当に楽しいって思って生きてきた時間が少ないと感じている自分もなんとなくいる。人と喋ると、あ、この人はこの会話ができない人なんだとよく思う。そうなると話しても無駄だから避けるし、表面的な会話しかできないから表面的な薄い心の関係しか築けない気がしてしまう。
私が出会いたい人には自分から探していかなきゃ出会えないんだなぁと思う。
探しても出会えないことの方が多いんじゃないかなとも思う。私は、もっと人生でその人が大切にしてる事とかその人の世界に対する考え方とか、優しさとか、そういうその人の大切にしてる部分を知りたいし、そういう会話がずっとしたかったしこれから色んな人とそういう会話がしたい。(なるべく少人数で)